spoonでは、自分たちでマリッジリングをつくりたい!という方を対象に「手作り教室」を開催しています。
開催と言っても定期的に催しているのではなく、希望されるお客さまがいれば時間を指定してつくっていただいています。
先日おつくりになられたのは東京在住の方。彼の実家が福岡で遊びにいらっしゃった時に、ふたりでマリッジリングをつくられました。ものつくりが好きな彼と、音楽をされている彼女。アートな雰囲気のほんわかしたおふたりです。
テクスチャシリーズの「小枝」のように表面に彫りの模様が入ったデザインがいいなとのこと。
なかなかハードルが高いデザインをご希望ですねー。でも大丈夫。私たちが素敵に仕上がるように誘導(?)します!
彫りはナガオカさんお得意分野。ナガオカさんは金属に、鏨という刃物を使って模様を手で刻みますが、とてもむつかしい+力が必要+手をけがしてしまうかもしれないので、Waxの段階で模様をいれてもらうことにしました。
まずは好みの形のベースをつくります。
今回もお互いのリングをつくり合われました。途中経過を見ながら
「もっと細い方がいいかな」
「もうちょっと丸い方がいいな」
理想のボリュームに仕上げていきます。道具の使い方がとてもお上手。
ものつくりがお好きで器用な彼は、ナガオカさんが使っている道具にもチャレンジ。鏨で模様を刻みます。指輪という小さなものに、さらに細かな模様を刻んでいく。とても根気のいる作業です。
原型が出来上がりました!
アドバイスはたくさんしましたが作業したのはおふたり。職人は削りすぎたときにWaxを足したくらいです。
プラチナに鋳造し職人が仕上げました。
表の模様のところはせっかくおふたりがつくられたので、ほとんど手を加えていません。付け心地に左右する指当たりや内側は、しっかり仕上げました。おふたりが根気よく刻まれた彫りがとてもいい味をだしています。
マリッジリングを見るたびに相手ががんばってつくってくれたこと、そして福岡旅行のことも一緒に思い出しますね。左手薬指を見ると、あたたかい気持ちになれそうです。
オオハラでした。