今朝早くに博多祇園山笠の追い山が行われました。
福岡は生中継の特番があります。
お祭りといえど、スピードを計測するタイムレース。生中継はお祭りとスポーツを一緒に楽しむ感じです。
来年は早起きしようかな・・・
ご夫婦の2本のマリッジリングを溶かし合わせて1本にしたいとご相談いただきました。
リメイクする時、
*元枠の形をそのまま活かす場合(事例1や事例2など)
*元枠は地金として買取り、買取り金額をリメイク代金から差し引く場合
が圧倒的に多いです。
今回はレアケースの、
*元枠を溶かして新しい形を作る
という方法でリメイクしました。
なぜレアケースなのかというと、
*デザインを作るときに、削り取ってしまうのでロスが大きい。
*複雑なデザインは向いていない。
*地金代はお手持ちの元枠を使うのでかからないが、手間がかかる分加工代が高くなることがある。
からです。
マリッジリングは「地金そのもの」に思い入れがあるので、その地金を使ってリメイクしました。
before
ご夫婦のマリッジリング。
かなり使い込んでらっしゃいます。
二人のマリッジリングを溶かして1つの塊にします。プラチナは1700度以上の高温でないと溶けないので、完全に溶かし合わせるのはなかなか骨が折れます。
インゴット(塊)になりました。
金槌でガンガン叩きます。
金槌で叩くことで、地金が締まります。
ローラーで細く伸ばしていきます。
設計図を基に、両端を細くローラーで伸ばします。
なだらかにすこしずつ太くなるように段差をなくします。
両端を丸め、輪っかにします。
共付け(溶接)し、リング状になりました。
デザイン通りにやすりで形作っていきます。
大切なおふたりのリングの地金を使うので、できるだけ削る部分が少なくていいようにしたかったのです。
ご希望は手のひら側が細くて、手の甲側がボリュームがあるぷっくりとしたデザイン。その太さの違いを出す為に、両端を細くしました。
できるだけ完成時のフォルムに近づけることで、削り取る地金を少なくすることができます。かなり神経質にローラーをかけました。
やすりで厚みを調整することはほとんどなく、予定通りの形ができました♪思わずナガオカさんに自慢したくらいです。
ぷっくりとしたフォルムがご希望なので、やすりで丸く削っていきます。
形ができたら、磨き上げて出来上がり!
after/リメイクリング/pt
元々ボリュームがあるマリッジリングでした。
2本分でさらにボリュームがでました。
2人分の重さを薬指で感じてくださいね。
オオハラでした。