ヤマモトです。
たまには工具の話でも…
私が仕事で使っている「鑢(やすり)」の一部です。
地金に当てて押すと削れる基本の工具です。
形、大きさ、刃の目の粗さなどの違いで数十種類ありますが、実際にはほとんど下の2本で何とかなってたりします。
まあ、人によって好みもありますが使い慣れた物が一番ということでしょうか…。
日本では今から1000年以上前から存在する工具ですが、昔は一本一本職人さんが手彫りで目を切っていたことから「手切りやすり」といわれてました。
最近はほとんどが機械で作られているようですが手切り風に作られているので「手切りやすり」と未だに言われているようです。
ちなみに国産の手切りやすりの単位には「本組」という単位が使われていて3本組、5本組…などといわれます。
この「本組」という単位、ある定められた量の板金から何本やすりが取れるかということを表す単位です。
つまり数字が大きいほど、やすりの大きさが小さくなっていくわけです。
5本組と書いてあっても5本セットという意味ではないのです。
が、たまに5本セットの物もあったりもするのでチョット紛らわしかったりもします。
外国産の方がフツーにセンチ、とかインチで書いてあって分かりやすかったりするのです…。