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タガネ

200605/20

土曜日ヤマモトです。


先週の載せたリングを作った時に使ったタガネという工具であります。
これは主に地金を倒して石を留める時に使うタイプのものです。
他には地金を彫り込んで石を留めたり、模様を入れたりするタイプのタガネもあります。

実はこのタガネ5年前くらい前から使っているもので、その時期お世話になっていた師匠から頂いたものです。
その頃はちょうど石留めを始めたばかりの時期でタガネの作り方(タガネは加工して形や刃を付けないとと使えないのです)もわからない私に作ってくれたのです。
その後は自分でタガネを加工できる様になり何種類か大きさの違う物を作ったりもしましたが、結構この頂いたタガネを手入れして使うことが多かったです。

先週久し振りに、このタガネを使ってその頃の事が思い出されました。
5年前といえば、ちょうど彫金を始めて1年くらいの時期で、とにかく作品を作るのが楽しくて、ひょっとしたら仕事でやってる今よりも加工机に向かってる時間が長かったかもしれません。

偶然昨日、アクセサリー製作を始めたばかりという20歳の男の子と話す機会がありましたが、非常に作るのが好きで楽しいというのが感じられ、羨ましくもあり懐かしい感じでした。
私も5年前には持っていた「自分の作りたいものを作りたい」という制作意欲が最近失われてしまったのかもしれません。
スプーンで働き始めてちょうど1年くらいになりますが、第3者の評価が主体となる仕事の中に自分の個性を加えていくことができなかった結果でしょう。
非常に反省しておりマス。

以上反省ブログでした。
もう一度自分の個性と制作に対する気持ちを整理して、明日からガンバリマス。